『それでは、当サイトの作者の話をさせていただきます』
漆黒の執事服を着た、銀髪と淡い紫の瞳の青年が、丁寧にに頭を下げる


『私は、作者。いえ、主からこの忘れられた本を管理するように言われております。どうぞキリュウとお呼び下さい』
ゆっくりと顔を上げ、銀で縁取られたモノクルをそっと押さえる


『主は良く言えば控えめ。悪く言えば目立たないタイプのお方です。まだまだ、世間にお披露目するには、ひよっこ過ぎて…』
悩ましげに苦笑し、主に対してはまだ語り足りない言葉を、鋼鉄の意志で抑え込む


『主に対し不敬でした。私の言動なとお気になさらないように。もしかすると、お客様にとって主は最良の方になるかもしれませんから。ですが、残念ながら最悪になる可能性もありますので、お客様に判断を委ねたいと思います』
物腰は至極丁寧だが、美麗な面差しからは、時折ひやりとした悪意を感じさせる


『内容に関して説明させていただきます』
片手に持った本を開き、目次に指をそわせる
『主が綴られた、創作小説。絵のない活字のみの絵本。童話。版権に関わる、アニメの創作小説などを取り扱っております。どれも主が勝手に考えたものですので、何とぞご理解のほどをお願い申し上げます』
キリュウは本を閉じ、もう一度深々と頭を下げた


『では、一度お試し下さい』



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