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□最愛の人…
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―…嗚呼…セバスチャン…私…―
“セバスチャン…私、貴方が好きよ?”
なんて…言える訳ない…
だって貴方は執事だから…
―何も望まず、ただ主人に仕えるのが、執事…―
なら…私は…
【貴方を…此処からずっと…見守っています…】
ずっと祈っています…
貴方が貴方らしくいられるように…
幸せでいられるように…
だから…
愛さなくても、愛せなくてもいいの…
ただ…遠くから、見ていて?
私は私らしく頑張るから…
辛くないなんて言えばウソになるよ?
すっごく、強がってるんだよ?
だけど…貴方と、繋がっていたいの…
形はなくても、貴方が気づかなくても…
それ以上は…望まないから…
だから…私のワガママ…赦してね…?