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□疑問
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バラエティー番組で崇と同じ楽屋になり、今は、またきちも徳井もいない。
つまり崇と二人きりだ。
ここで本心を伝えなければ男がすたる!
何のこっちゃと自分でツッコみつつ、台本を熱心に読んでいる崇の横に座る。
仕事に熱心に取り組む崇を邪魔する何て普段の俺ならしていない。
だがしかし今の俺にはそんな事を考えている余裕はない!

「な、なぁ?崇?」
と俺に気付いているのかいないのか台本に夢中の崇の服の端を少し掴みクイクイと引っ張りながら女の子のようにちょっとだけ可愛らしく話しかける。
「ん?あっ何?祐さん」
コッチを向いて優しく微笑む崇はやはりカッコ良かった。
「あ、のな?崇ってさ男に抱かれたこと…ある、の?」
恐る恐る口から出る俺の疑問。「ハァア!?…んな訳ないでしょうよυ!!」
思っていた以上に盛大に否定される俺の疑問。
「つか、えっ?何でそんな質問なのよυww」
「だって…コントの時とかも最近ソレっぽいし…」
「ソレっぽいって何よυww」
呆れたように笑う崇に少し恥ずかしそうに拗ねてる。
「それに、最近つぶやきとかサイトとかで崇が受けだっての、多いから」
「祐さんあんた何見てんのよυ」
プーッと口を尖らせていると不意に吉村がハッとして
「祐さんもしかして妬いてる?ww」
「!?っ…おまっ!何言ってっ…ちげーよ!///」
とたん顔を真っ赤にしながら大きめな瞳を更に大きくしながら焦っている。
「ここまで色々言ったり聞いたりしといて妬いて無い訳ないでしょうww」
「本当、ちげーからぁ!///ただ気になっただけだから!マジで!///」





結局、疑問の答えは、酷く良くあるクサイ台詞で終わった。

「大丈夫。俺は祐さんしか好きじゃないし、他の人に抱かれたりも抱いたりもしないよ。俺が抱きたいのは、祐さんだけだよ。」

何なんだよ!!たくっ///




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