誰よりも君の幸せを願ってます
□06
1ページ/2ページ
「はぁ…」
雅治が最近可笑しい
他の女子と昼休み過ごしてたし…一緒に帰ろうとしても先に帰ったとか言われちゃうし…
まさか…私が他の男と抱き合ってるの見られた?…で、でも…それは雅治に嫉妬してほしくて…
「…雅治…」
私は、雅治に愛してもらいたかった…身体でも
でも、中々雅治はシてくれなくて…それが嫌だった。
「…あ、あれ…」
廊下を歩いてる女子。あの子だ
雅治と一緒に居た子…あいつがきっと雅治を誘惑したんだ。でなければ私から離れないもの…雅治は私のものなのに…!
ガタッと私はあの子に近づいた
「ねぇ」
「っ…あ」
「貴方が御舟さん?」
「…はい」
こんな根暗みたいな奴が…私の雅治を!
「雅治に何したの?」
「…え?」
「雅治に何したのかって聞いてるのよ!」
「な、何も…」
「嘘よ!貴方が雅治に何かしたんでしょ!?でなければ雅治が離れるなんて!」
「…それは、狭山さんにも…悪いところがあるよ」
えっ…何、言ってるの?この子
私に悪い所?何それ?
「仁王君言ってた。狭山さんが他の男子と抱き合ってるのを見て、裏切られたって」
「そ、それは!…雅治に…嫉妬、してほしくて…」
「…嫉妬?」
「そ、そうよ!嫉妬して無理やりでも良いから抱いて愛を示してほしくて…!」
そんな事を言うと、御舟さんは驚いてた
え?何?私何か変な事言った?
「貴女は…仁王君の事何も分かってない」
「…は?」
「仁王君がどれだけ貴方の事思ってたのか知ってるの?知らないで貴方の理想のシナリオばかり語らないでよ!」
「っ…シナリオって…!」
「貴方の馬鹿げた行動で仁王君がどれだけ傷ついたと思ってるの!?そんなの仁王君の気持ちを知ってから言ってよ!」
御舟さんは怒鳴って走り去ってしまった
理想のシナリオ?雅治の事何も分かってない?
私はちゃんと分ってるつもりだったのに!
なんで第三者にそんな事言われなきゃいけないの!?
可笑しいよ!私は雅治の事好きなのに!愛してほしいだけなのに!
.