思いつき倉庫

 思いつきの詰め合わせばかり
◆男審神者と刀剣男士 

「これは命令ではなく、個人的なお願いです」だなんて言ったら彼はどんな顔をするのだろうか。驚くだろうか、呆れるだろうか。何度考えても、想像の中の彼は困った顔をしていた。こんなふうにはじめから決まってしまった関係の垣根を取り除こうだなんて、無駄なことだとはわかっているのだ。それでも、俺は、(刀剣乱舞/へし切長谷部)

「君は昔から、視えるのかい?」「ええ、どうやらそういうものに好かれやすいらしくて」「へえ・・・」「それは大変だっただろうね」と青江さん。「そうですね・・・」廊下の端に、柱の影に、電柱柱の周りに、引き出しの中に、俺の日常に当たり前のように居た彼らは、どうやら居て当たり前の存在ではなかったらしいということを小学校2年生あたりで理解した。理解したからといって、特に何かが変わるわけではなく。「あ、いる」くらいの関係でい続け早十数年。彼ら、付喪神様と関わりを持つことになろうとは。人生何があるかわからないなぁ。「ですが、」「うん」「そういう体質だったからこそ、皆様とこうして関わることが出来たのですから、」「それは、感謝すべきかな、と」と続けると青江さんはくつくつと笑った。「な、何かおかしなこと言ったでしょうか・・・?」「いや、君は意外と前向きだなと思って」「そういうとこが魅力的だと思うよ」といつもの妖しい微笑み。少しドキッとしたのは、勿論秘密だ。(刀剣乱舞/にっかり青江)

2015/04/06(Mon) 22:05 

◆大井さんと男性提督 

「大井さんのそういうところが好きです」「いきなりなんですか、提督。暑さで頭がやられちゃいました?」「厳しいですね、大井さんは」あ、今度は困った顔。男の人って、こうも表情豊かな生き物だったのね。今までの殿方がお堅すぎたのかしら。「・・・私、の」「ん?」「私のどこが好きなんです?」「そういうところが」「どういうところよ」「・・・大井さんは、今回の作戦をどう思いましたか」「成功よ。一隻を犠牲にしただけですんだもの」「本当に、そう思いますか?」「・・・・どうして北上さんが沈んだのよ」これは命をかけた戦いだから、こんなことだってあるのよ。わかってたわよ。でも、一度くらい、どうしてって思ったっていいじゃないの。「貴女の、そういうところが好きだ」「馬鹿ね・・・」提督って本当に馬鹿だわ。そんな顔しないでよ。明日になればまた元通りだから。だから、だからね北上さん。短い時間しか思っていられなくてごめんなさい。貴女との再開を楽しみにしているわ。(艦これ/大井)

2015/04/06(Mon) 21:43 

◆no title 

思い返してみれば、平子さんと並んで食事をすることが多かった。別に一緒に食べているというわけではなく、ただ無意識に、というか。食堂に入ると平子さんの姿を探してしまうというか。どんなに混んでいても彼の姿はすぐに見つけられる。いつも、そう。それを無意識にやっていたのだ、私は。ああ、もしかしなくても、私は、「どうした?手が止まっているぞ」「えっ。あ、あはは・・・大丈夫です」「そうか」そうして、平子さんは食事を再開した。私も慌ててカレーを口に入れる。あひゅ、い。(東京喰種/平子)

「というわけだから」「ちょ、ちょっと、待ってくださいよっ!きちんとした説明を・・・!」部屋から出て行こうとする彼の腕を慌てて掴みます。彼はきょとん、とした表情のまま「だからね、」と口を開きました。「君はこれからはずっとここで暮らすんだ。大丈夫。トイレもシャワーも風呂も綺麗なものを用意したし、食料も十分にあるから。暇だろうからDVDとかCDとか本も用意したし。勿論、衣類も新品のものをそろえてある。歯ブラシとか櫛も用意したけど・・・他に何かいる物があったら言ってもらえる?俺は男だから君が必要とするものがわからない・・・・という感じだけど」「という感じ・・・じゃ、ないですよ!帰りたいです・・・っ。私を家に帰して!」「それは駄目」冷たい声が、私の鼓膜を震わせました。そしてぐっと首を絞められたのです。「・・・・んぅ・・・っ・・・ぐぅ」息が、うまく出来、ない。くるし、い、。「ほらね」あとちょっとで意識が飛びそうだ、というところで彼は手を離してくれまた。「君はこんなに弱いんだ。喰種に襲われたら、一瞬だよ?」「だからここにずっといるんだ。俺が守ってあげるから」と彼は笑いました。それはとてもとても綺麗で、とてもとても残酷な笑みでした。喰種に襲われて殺されてしまうより、貴方のほうが怖い、という言葉は何とか飲み込みました(東京喰種/有馬)ヤンデレ有馬さん。口調がよくわからんです。

2014/12/13(Sat) 00:15 

◆no title 

ひゅうひゅうと風のような音がすぐ近くで聞こえた。それはどうやら芽等さんの口から漏れているらしい。半開きの口。目は虚ろで、彼女の腹部からは血が流れ、地面と私の膝を濡らしていた。「芽等さん、今救護班が来ますから、」「木虎さん」芽等さんの真っ暗な瞳が私に向けられた。「は、はい」「ごめんなさい」「・・・っ」何で申し訳なさそうな顔をしているんだろう、この人は。死ぬかもしれないというのに。他人のことなんて、私のことなんて、考えている暇はないはずなのに。「約束、破ってしまいそうです」「何を・・・っ」二人でずっと一緒にいようなんて約束。勢いで言ったに決まってるじゃないですか。どうして覚えているの。どうして謝るの。「ごめんね」芽等さんの申し訳なさそうな表情がいつまでも私の中にある。死ぬ間際まで、本当に馬鹿な人。(ワートリ/木虎)


「め、ら、さーん」「あ、国近さん」お疲れ様です、と律儀に頭まで下げてくれるこの人は芽等百さん。A級の女性隊員さんだ。実は私はこの人のことが好きだったりする。女同士だから、告白とかはまだ出来そうに無いけど。「聞いて、聞いて!太刀川さんったら酷いんだよ」お前最近太ったか?なんて女の子に面と向かって聞いてくるのは太刀川さんくらいだ。ほんと酷い。結構気にしてたのに。私の太刀川さんがいかに酷いかトークを黙って聞いていた芽等さんは、不意に表情を緩めた。え、ちょ、め、珍しい・・・!「め、芽等さん?」「国近さんは、本当に太刀川くんのことが好きなんですね」「えっ」「太刀川くんの話をするときは生き生きしてますよ」とどめに「ご馳走様です」なんて言った芽等さんはこれから報告書を出さなきゃいけないらしくて、戻っていってしまった。そりゃあ、太刀川さんのことは好きだけどさ・・・あくまで尊敬とか仲間的なあれであって、私が本当に好きなのは芽等さんなのに・・・。勘違いされたことは悲しいけど、普段は無表情な芽等さんの柔らかい表情(激レア)は見れたし・・・・・・あーもう!複雑・・・・・・。(ワートリ/国近)


夢主のデフォ名は芽等百(めら もも)です。

2014/10/14(Tue) 01:32 

◆no title 


水の中が冷たかったことなんて一度もないのね。海はいつでもイク達に優しいの。そう言った時の、イクの笑顔が印象的だった。彼女が沈むときも、この海は暖かく迎え入れてくれたのだろうか。海面に触れた指先がピリピリと痺れる。海は、人間には冷たかった。(艦これ/伊19)

2014/09/30(Tue) 20:28 

◆no title 


「いい雨だね、提督」「嬉しそうね、時雨」「うん。とても嬉しいよ」「変な子ねぇ・・・雨はそんなにいいものかしら?」「雨のこともあるけどね、僕はこうして提督と一つの傘に入っていられるのが嬉しいのさ」「まあ。たかが相合傘よ?」「たかがじゃないよ。ほら、こうしていると世界に僕と提督しかいないみたいじゃないか」(艦これ/時雨)傘の中が一つの世界。雨が降るとなんとなく外の世界と切り離される気がす・・・る?

2014/09/30(Tue) 20:20 

◆no title 


久々に、司令官に頂いたガラス玉を引き出しの奥から取り出しました。あの夏の日、二人並んで飲んだラムネの味を今でも覚えております。ビンの中で揺れるガラス玉に魅了され、どうにかして取りたいと言った私の為、司令官がわざわざビンを割ってくださったことも勿論覚えておりますよ。あれから何十年も時は経ち、もう何回目かの夏が過ぎていくところです。ね、司令官。使い道の無いガラクタほど、捨てられないものですね。(艦これ/白雪)診断メーカーでの診断結果により、こういう話になりました。お題は「捨てられないガラクタ」だそうです。

2014/09/30(Tue) 20:07 

◆no title 


「あたしさ、他の娘みたいに優秀じゃないし可愛げなんて全然ないし、あたしとケッコンしても意味ないよ司令官」「そんなことはない。君は私の支えだよ。大切な大切な存在なんだ」「・・・大切、ね」そんなの他の娘だってそうな癖に。司令官のそういうところが好きで、嫌いだ。「ねえ、司令官。あたし一人と他の娘達。どちらかしか助けられないとき司令官はどうする?」我ながら嫌な質問だ、と思った。(艦これ/敷波)彼女はヤキモチ焼きではあるけれど、この質問には他の皆と答えて欲しいかなぁみたいな、考え。敷波の中で司令官は一人を選ばない存在なので、そこで敷波を選ばれると彼女の中の提督が崩れてしまう的な。

2014/09/29(Mon) 01:17 

◆140字なにそれ美味しいの 


「聞いてよ、提督っ。北上さんったらまたあたしの前髪をいじってきたのよ!」「あらあら、北上は相変わらずですねえ」「笑い事じゃないの!あたしはこの髪に何時間もかけてるのに・・・」「・・・もし、嫌でなければですが今度北上に髪をいじられたら私のところにいらっしゃい」「え、」「直すのを手伝いましょう」「い、いいの?」「ええ阿武隈がいいなら」「よ、よろしくお願いします・・・!」(艦これ/阿武隈)結構年齢が高い品のいい熟女提督と阿武隈、な感じ。

2014/09/29(Mon) 01:05 

◆no title 


「お疲れ様〜提督。はいっ、ココアよ」目の前に置かれたカップから暖かさが伝わってくる。私の冷えた指先もそれに触れた途端、じわりと熱を持った。「いつもごめんね、愛宕さん。愛宕さんも疲れてるのに付き合わせちゃって」「あらぁ、これも秘書艦の立派な仕事よ?それに提督と一緒にいられるのは嬉しいわ」(艦これ/愛宕)頼りない提督と秘書艦時代の愛宕さん

2014/09/29(Mon) 00:54 

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