短編

□日直日誌。
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今日の日直はあたしと沖田のはずなのに…










日直日誌。













「もーやだー沖田のバカー」

あたしは机に突っ伏して愚痴を呟いた。






「誰がバカだって?」

「うぇ!?」


帰ったはずのヤツが何故ここに…!?
思わず顔をあげて声のした方を向こうと思った。
でも頭に重みを感じて、顔をあげることが出来なかった。




「お、きた?」

「おぅ、何でィ」

「キミは何故ここに?」

「部活終わって帰ろうと思ったら、教室に明かりがついてっからまだ誰かいんのかと思ってよ。」


そう言うと同時に頭の重みがなくなって、やっと沖田の顔を見ることが出来た。




「ん。」

さっきまで頭に乗っていたのだろう缶コーヒーを受け取り、ありがと。と呟いた。







「早く終わらせて帰ろーぜー」

「あんたがさっさと帰るからこんなに時間かかってんでしょー!」

「うるせ。日誌以外の仕事はやったんだからいーじゃねぇか。」

「ぶーぶー」

「豚か」





















「終わった!」

「おーし、帰るか」

「うん。ったく、最初から手伝ってくれればよかったのに」

「だから部活だったっつってんだろ。」








「ふふっ」

「キモイ」

「るさい!」










繋がれた手が暖かかった、帰り道。







fin...

沖田は窓から彼女が見えたんですね。
びみょ!

 

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