銀魂小説
□月明かりの下で
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――彼に触れられるのが好き
――彼にされるキスが好き
――できることなら…
このまま離さないで
「…土方さん…」
月明かりが差し込む部屋。
僕は愛しい人に押し倒されている。
「なんだ…?」
「…恥ずかしいです。」
押し倒された僕の衣類は乱されてこれから起こるであろこうとを簡単に想像させられる。
「まぁそう言うなよ。」
「言います。」
そんなやりとりに面白そうに笑う彼は大人の男にも関わらず綺麗だと思う。
こんな人が僕の恋人だなんて考えるだけで柄にもなく恍惚としてしまう。
「……土方さんも脱いでください。」
恥ずかしさを殺して手を伸ばして服に手をかけ、震える指先でボタンを一つづつ外す。
「無理するなよ…」
自分がどんな表情をしているのかなんてわからない。
でも僕を気遣う優しい声にきっと思い詰めた表情をしているんだと思う。
「………平気です。」
最後のボタンを外しそっとシャツを脱がしてあげる。
……自分でも珍しいことをしているのはわかってる。
だってホラ、土方さんが驚いて硬直してる。