be truthful
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どれだけ時が流れても、私達が上陸したあとすることは同じなわけで。
私がお腹いっぱいになった後ももちろんブラックホール胃袋を持ったエースに付き合わされる。
見てるだけでこっちの胃がはちきれそうになるけど、まあ流石に最近は慣れ始めた。
お腹が膨れた後に、今度は二人で遊びに行く。
遊園地みたいな場所がある島ではもちろんそこへ、そしてそれがない島なら適当にお店を見て回るのだ。
そして日が暮れるころになってやっと私達は船に戻る。
そう、今日もいつもと同じなはずだと思っていた。
なのに船に帰って食堂に入ったら、難しい顔をしたサッチさん、マルコさん…そして女の子がいた。
女の子はこちらに背を向けていて顔が見えない。
「あ…真理ちゃん、おかえり。」
私とエースが食堂に入ってきたのを見てサッチさんが笑顔を浮かべて言ってくる。
その笑顔が無理に貼り付けたものだということくらい、私でもわかった。
私達に気付いていなかった女の子がこちらを振り向く。
マルコさんが「あっ…」と声を漏らしたが、その時には既にその女の子と目が合っていた。
「……え?」
その子は、私にそっくりだった。