-さよなら僕の片想い-
□ハートフル・バレンタイン
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「………」
「アキラ君、僕がチョコを渡したら」
「受け取ってくれるかな……?」
僕は何となくそんな事を
思った。
でも、自分は男なので。
女の子じゃない僕がバレンタインの日に
チョコを渡したら。
アキラ君はきっと男の子の僕が渡した
チョコなんか貰っても嬉しくないはず。
僕は急にそう思ったらなんだか
寂しくなった。
やっぱりチョコは女の子から
受け取ったチョコの方が
アキラ君も嬉しいにはずに違いない。
僕はそう思い、むなしくロッカーの扉を
パタンと閉めたのだった……。