腐れ外道で愛されたい
□-俺様惨敗Days!-
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俺は暫くしてベットの上で突然目が覚めた。
さっきのこともあり、俺はまだ頭のなかが気だるさで支配されていた。
「クソ…ッ!あの野郎…!!」
「クソ蓮爾ぶっ殺す!!」
俺はベットの上で1人そう言うと。
自分の前髪を片手でかきあげようとした。
「ん…!?」
何じゃこりゃ〜〜っ!!
俺は突然の事に驚きその場で突如驚愕した!
というかこの場合驚愕するしかなかった。
俺は気がつくとベットの上で自分の両腕が両方ベットの両わきの角にしっかりと縛りつけられていた。
俺は事もあろうかあのクソ蓮爾に、自分の両手を惨めにも寝ている間に何故か勝手に奴に縛られていたのだった!
「あはは」
「トホホ…」
『わはははっ!!』
「…クソ蓮爾っ!!」
「あいつも段々と好き放題この俺様に対してやるようになったわい!」
「己…蓮爾めっ!!」
「あいつだけは代々まで祭って呪い殺したる!!」
俺はそんな自分に滑稽になりながら、独りそのことを焦燥感に近い感情で自分でその事を言った。
「俺様の…自由と尊厳は何処に消え?」
「寧ろ俺様の人権は一体どうなっているんだ?」
俺は一人シリアスな顔でそう呟くと。
自由をうばわれた自分の両手をその場で、ヒモでぐいぐいと引っ張った。
「―――ち、とれねぇ…」
両手はベットの両方の柱のすみにしっかりとヒモがくくりつけられていた。
「あの変態保健教師っ!!」
「よくもこのPRIDEの高い俺様に対して…」
「こんな羞恥にひとしいほどの放置プレイをこの俺様に対してさせとは…!」
「なんて無礼な奴なんだ!」
「案の定…絶対に噛み殺したる!!」
俺はベットの上で蓮爾に愚痴をたれると、
自分がいつの間にか奴に拘束プレイをされていた事に気がついた。
それと同時に、この静まりかえった無音に包まれた圧迫感に妙な不安が脳裏に突如、かすめはじめた…――。
俺はさっき"放置プレイ"と自分でいったが。
というか、言ったが…
まさかなと言う疑心感に俺は強くその場でかられ始めた。
「まさかこの状態で放置プレイは無いだろ?」
「いやいや…ハハハッ!」
俺は一人でそういってバカみたいに笑うと自分の緊張感と不安感をほぐすために。
その場でコテベタ全開の口笛を適当に吹きはじめたのだった…――。