淫乱少年の恋愛方程式


□光希-Dark side-
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ボクはそう言うと、
自分の口元をうっすらと。

怪しくその場で微笑みを
浮かべながらにやついた。

昔ボクは誰かに言われた。

"キミは黒い男だと"

確かにそうなのかもしれない。

…――いや。

本当はそうなのかもしれない。

ボクも自分でそんな事はわかっている。

でもやめられないんだ…

淫乱と平行して、自分の中の魔性がめざめると。

ボクはそれが
フルスロットルで。

なかなかやめられない。

誰かを"破滅"か。

それとも自分が"破滅"か…――?

ボクは淫乱である限り。

この魔性はけしてやめる
事も捨てる事も無く。

ボクが淫乱である以上は、
けしてやめるつもりはない。

いや、やめる事はむしろ無理な話だ。

それが生まれながら、
ボクに与えられた。

天性の淫乱と言う名の、
魔性の素質だからだ…―。

ボクの遠い過去の記憶の
残像に浮かんだのは。

確かにあの日のもう1人の
ボクだったかも知れない…――。




光希-Dark side-




END

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