淫乱少年の恋愛方程式


□光希-Dark side-
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ボクは噴水の前で座り。

何気にポケットから、
ショッキングピンクの
色をした自分の携帯を
取り出すと。

そこでパチンと開いた。

…――メール0件。

「何だ、一通もないや」

ボクはそう呟いた。

べつにクラスの仲がいい誰かと。

メールを取り合っているわけでもなく。

クラスに親しい友人も
いなきゃ知り合いもない。

だって、そう言うのは
ボクには正直
かったるかったからだ…。

だって学校なんて
"一時"の間じゃん?

どんなに仲が良くても、
知り合いでも。

もとから作られた箱に
一時の間集まってる。

よは、集団だよね?

その一時の間をどうやって暇を潰すかだよね…?

とりあえずなか良いふりして、お世辞とか言って
上手くやってれば何も
問題ないよね?

ハブるとかイジメとか
シカトとか。

最初から他人に興味が
なければ。


そんなこといちいち
どうでもいいよね…―?


ボクはいつもそうだった。

他人に興味がなく、
自分にしか興味が無くて。

誰かと馴れ合うとか、
仲良くするとか。

正直うざかった…――。


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