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そぞろに

書きたい、書きかけ、書いてるネタを詰めていく。
※腐向け
◆酔った 4 

佐助の症状が落ち着いたのは、それから数十分後の事だった。
せりあがる嘔吐感は形を潜めたものの、まだ胸がむかむかすると言う。そんな状態で寝かせるのも心許なく、もう少し落ち着くまで待とうとリビングへ移動した。

「まだ辛ぇか?」
「……だいぶ、楽になった…」

ソファーにもたれた佐助がちびちびと水を飲みながら答えた。不調の名残か、目に見えてぐったりした様子だ。声が掠れてしまっているのは、吐いた胃液に喉を焼かれたせいだろう。少量といえど強酸には変わりない。
佐助が半分に減った水を見下ろし、手慰みにちゃぷちゃぷと揺らしながらぽつりと口を開く。

「……ごめんね」

2011/12/24(Sat) 00:25

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