「・・・・」

「ほぉ、そんな練習方法もあるのか!」
「おぅ!今度一緒にやってみる?」

知的なゴーグルを光らせて頷く鬼道有人に仲良さげにはにかみ、握手をしている。



「・・・・・・」

「帰還した」
「うわ!?バダップ・・・・お前どこの便所行ってたんだよ?遅すぎじゃねッッ」
「一時間前ここを出発、五十分間循環し五分後に木野秋と遭遇。案内を受け任務を達成、のちに五分経過、帰還した」

(五分足らずの場所にあったのに一時間もかけたのな・・・・・・)

あっさりと報告をするバダップの横でやれやれと首を振り軽く溜め息をついている。



「・・・・・・・・」

「エスカバ、俺と一対一で勝負してみないか?」
「え?いいぜッ!」

ボールを片手に歩み寄って来た豪炎寺修也の肩に肘を乗せ意地悪く喉を鳴らしている。



「・・・・・・・・・・」

「なぁエスカバ」
「んぁ?どうした」
「ミストレ、なんかあったのか?こっち睨んでるけど・・・・」










「どうしたんだよミストレ・・・・・・」
「別に」

俺の前に立ち首を傾げて呆れながら聞いてくるエスカバにそっぽを向き、組んでいた足を放り投げる。
そんな俺の態度を見て額に汗を浮かべ後ろ髪を掻き毟る。

「エスカバーーー!ミストレなんだって?」
「ん・・・・いや何でもないってよ」
「そうか?じゃあ俺ともさ、PK戦しようぜ♪」

相手の返事を聞かずに手首を掴み走り出す。
力強く引っ張られ覚束ない足元を慌てて前にいる円堂守に声をかけている。



「ッ・・・・・・・・・・・・・・・!」

その姿を見て自分の中で何かがブチっと切れる音がして足の間のベンチに手をついて力いっぱい押し、立ちあがって駆け足でエスカバの背中を追いかけた。

手を伸ばし首元の襟を握りそのまま後ろに引き脳天の髪を掴んで上を向かせてから半開きの口を強引に塞ぎ、舌を絡ませる。

「ッ!・・・・あん・・・・・・ミスッ!んん・・・・ん」

「・・・・ミ、ミストレ??」
「・・・・・・何見てんの」

エスカバの舌を吸い上げながら円堂守達を睨み、相手の口の隙間から滴るものを見てプハっと音をたてて口を離す。

「くそッ・・・・ミストレ、テメェー!!」
「うるさい黙れ」





「これは俺の下僕だから、勝手に使わないでくれる」

と言って胸倉を掴み上げ、鼻の先に唇を触れさせて上唇を舐めた。

「な!な、なッッ!!」











そうやってすぐ赤くなるのがおもしろい










だから










他の奴といると、苛々する



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