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□lucky day
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もはや怒りを通り越して
悲しくなってきた


だってコンビニから出たら





完璧にへこんだ
もうだめ
立ち直れない


とにかく
傘を買おうと回れ右



「……ねえ、俺の傘に入ってく?」



突然
背中越しに声をかけられた


ちょっと待って
いやまさか



「………嘘でしょ…」



「嘘じゃないよ、名無しさん」



だって
こんなのありえない



「名無しさんと相合い傘したくなってさ」



ちらりと上げた
サングラス


「……………ユノ…」



静かに微笑む
私の恋人
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