Choose me!!!

□日頃の行いで自滅
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部屋に帰ってダイニングの椅子に荷物とコートをきちんと置くと、冷えたビールを渡してくれた。

何かおつまみをねだろうとしたら、もうキッチンに立っているのに気付いて嬉しくなる。



「さすが僕の恋人だ」



「褒めても野菜スティックしか出ないよ」



君がきらりと光る包丁を取り出したら立ち去るのがルール

料理中に周りをうろうろされるのが嫌いな名無しさんから離れてソファに座ると、途端にリラックスしてしまう。

いつでも整頓されている部屋のDVDラックをビール片手に探ろうとして、思わず手に取った1枚に溜め息が出た。


…ああスパショ4のDVDなんかあげるんじゃなかった!!!
僕も出てるからなーんて軽い気持ちであげるんじゃなかった!!!
まさか名無しさんがこんなにシュジュに夢中になるなんて!!!



『チャミナの彼女って超見る目あるな』



ついこぼした僕の愚痴に異常に気を良くしたキュヒョナからのサイン(+ソンミニヒョン)入りスパショのDVDまでもが今やずらりと並ぶラック。



「チャンミン?もう飲まない?」



野菜スティックとディップを運んできた名無しさんは、缶の重さを量って首を傾げた。



「飲む…」



「あ!それ観ようと思ってたの!」



プレイヤーの電源を入れて、ディスクを丁寧に乗せた恋人は、起動するのを楽しそうに待つ。

ふとカシオペアやビキストもこんな風なんだろうかと思って、名無しさんの横顔をガン見する。


ずっと昔から知っていて、かなり変人な所もあって、それでもマイウェイなイェソンヒョン。

イジられても意外と余裕キャラ


僕の恋人のハートを奪おうとする声がやけに耳につく。


ああ名無しさんの目線がひたすらイェソンヒョンを追ってるし!!
もうヒョンのドヤ顔に素敵素敵って言い過ぎだし!!
なんならシウォニヒョンのアップではセロリの筋取ってる!!(ここはよしとする←)



「…私も日本行きたい」



「お?じゃあドームツアー観に来る?」



画面から目を離さない名無しさんの背中に回って、身体を足で挟む。

君の肩に両腕を乗せたら重いと叩かれたから、ずらしてハグに変えた。



「雲オッパのカエタラデンワシテ聞きたい」



…僕の方が日本語は上手なのに!

帰ったら電話してるのは僕なのに!!

もうイェソンヒョンのMCなんか全部カットしてやりたい!!

ああ名無しさんがヒョンのMC巻き戻して電話したーいとか返事してるううう!!!
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