LIAR

□heart
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出会いと別れを繰り返すこと

それは自分の意思とは無関係に

ただ道で偶然に肩をかすめただけだったり
寄り道したカフェで
一瞬目が合ってしまったり


数えあげたらキリがないくらい
毎日起き続ける
小さなドラマ


そのなかで
どの出会いが自分の気持ちを変えるのかなんて
どの人に心をさらわれるのかなんて

予測不能で
まず見通すのは無理な話で


俺はタクシーに飛び乗ってから、そんな訳の分からないことを考えていた。


「潔くフラれてきてください」


「その時は一緒に飲んであげるから」


「僕のカリスマギャグもあげましょう」


「…ユノなら大丈夫だよ」


俺はユチョンの笑顔に女の子が陥落する気持ちが少し分かった。
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