LIAR
□deviltry
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「…マユミです」
スタッフ紹介されてぺこりと頭を下げた。
「どうしても東方神起の撮影が見たいって…ねだられちゃってさ」
手を合わせて謝る仕草をするスタッフに
「僕達なら、構いませんよ」
ジェジュンが笑いながら言った。
特別に珍しいことでもないから。
女性誌の撮影は衣装のチェンジとメンバー個人のショットが多くて、俺達はカメラの前を行ったり来たりしていた。
その間もいろいろな人が撮影を見学に来ていたから、マユミが特別だとも感じてはいなかった。
「あの彼女、ずっと見てる」
ユチョンが俺に小さな声で言った。
「ユノに惚れたのかな?」
「ここにカリスマがいるのに?」
「…割とまともなんじゃないんですか?」
「そうね…チャンミンでもないみた……いだだっ」
もう、知らん。