ＬＩＡＲ
□cease
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「…なにしてんのかなあ」
歌番組のリハーサル中にぽつりと呟いた。
さっきから前のアイドルの並びが決まらずに、何度もやり直しが続いている。
「もう少しかかりそうだな」
「…は？何ゆってんの、ユノは」
鏡を見ながら髪を直していたジェジュンが呆れた顔で俺を見た。
「え？リハーサルの事じゃないの？」
「……ユノ、さっきから俺達の話、じぇんじぇん聞いてなかったんだね」
「心ここにあらずですね」
「だからいつまで経ってもギャグのキレがイマイチなんですよねえ」
「それは関係ないよ、ジュンス」
メンバーにはとっくに俺の気持ちなんてお見通しのようだった。
「ごめん…ぼんやりしてた」