LIAR
□tension
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たまには皆で楽しもう
…どういう訳かそんな話になった。
スタッフと東方神起のメンバーでアルバムの打ち合わせをしていたが、どうも意見が噛み合わない。
時間をかければかける程、煮詰まるだけ。そのうち険悪なムードまで流れ始めた。
ファンが喜んでくれるアルバムを作りたい。自分達が納得いく作品に仕上げたい。
どちらも同じ事のはずなのに、わずかな意図のズレに頭を悩まされる。
「とりあえずさ、今日はここまでにしようか…」
プロデューサーが息苦しい雰囲気を断ち切るように言った。
「そうですね、一旦それぞれに考える時間が必要かも」
スタッフの言葉に、少し和む。
張り詰めていた空間にも、ようやく明るさが戻った。
「…お腹空いた」
チャンミンが打ち合わせのテーブルに突っ伏して漏らした。
「じゃあ、今日はみんなでメシでも行こうか」