ＬＩＡＲ
□真夜中の電話
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「今日は、チーズでいいか」
クラッカーの袋を皿に乗せて、バターナイフと小さなチーズのパッケージを添えた。
すでにボトルと氷の入ったグラスはスタンバイしている。
「さてと」
私はエプロンを着けて、ワインを注いだ。
まだ生乾きの髪はクリップでくるりとまとめる。
明日は休みだから、いいよね
平日なら寝る仕度を始める時間
特に約束も予定もない休日を前に、私は料理で退屈を紛らわす。
ワインを一口飲んだら、私は野菜室を開けて、まるごとのキャベツを取り出した。
「今日は、ロールキャベツにしよう」
鍋にお湯を沸かす。
玉ねぎの皮をむいて、みじん切りにしていく。
ボウルに挽き肉を入れて、常温に戻す。
卵とパン粉をスタンバイ
…段取りを意識して、ひたすら作る事に集中する。
これでも前よりは随分マシになったと思う。