LIAR
□friend
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「まじで?」
ジェジュンがメールを読みながら言った。
次の仕事の現場に向かうバンの中
皆それぞれに、限りある自由時間を活用する
まあ、出来ることなんか
たかが知れているけど
たいていはメールか、眠ってるか
俺達の日常は「やらなければならない」事に追い立てられて、物凄いスピードで過ぎていく。
不満なんかない
これは自分が選択した道なんだ
毎日そう言い聞かせる
「ねえユノ、リョウからメールが来てさ」
「うん」
二人は本当に気が合うらしくて、毎日のように連絡を取り合っている。
最初は少し心配していたけれど、リョウは今や、すっかりメンバーの会話でもお馴染みの人になった。
「合格したんだって、オーディション」