LIAR
□so long
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「で?」
「何が?」
「もおー、隠さなくてもいいじゃんか」
宿舎に戻るなり、目を輝かせて尋ねるジェジュン。
もちろん、名無しさんと二人で何を話していたのか、を知りたがっている訳で。
「まずユチョンだろ」
俺は全く起きないユチョンを支えるのに必死だった。これは本当に重い。
酔っ払いのジェジュンは頼りにならないし、あとの二人もとっくに眠っている。
「早くしろって」
玄関で靴を脱ぐのにも手間取る。
俺は一旦ユチョンを廊下に転がして、明かりを点けた。
ユチョンの部屋のドアを開けて、毛布をはがす。
玄関に戻ると、寝転がっているジェジュンの腕を引っ張り上げて、自分のベッドまで歩かせた。
やっとの思いでユチョンを運び終えたら、俺も自分のベッドにダイブする。
…格好悪くて話せないよ、ジェジュン。