envy…
□ふたつの自分
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「じゃあ、ジェジュンが困るじゃない」
「あー、ジェジュンは携帯いっぱい持ってるから大丈夫」
携帯は「いっぱい」持つものか?
…どうでもいい。
他人のプライバシーは詮索しない
夜の基本
だからリョウは困っていた
愚痴は聞いても
手出しはしない
溜まったゴミを受け取って
私達は夜に投げ捨てる
…客の代わりに
だから心が弱る
そのゴミの重さに
だから見失う
自分のゴミは
どこに捨てればいいのか
「ユチョン」
「ん?」
「………」
「名無しさん、なんでも言って?」
私は持ち切れない気持ちを吐き出した。