envy…
□敵わない女
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今から私はどんな責めを受ければいいんだろう。
他人の恋人をこそこそ掠めた泥棒猫?
芸能人狙いのセコいキャバ嬢?
自分のことしか考えない女の敵?
彼女は、最初から知っていたんだろうか。
浮気相手は夜の女で、ブルームにいると。
…私を探して、店に来たんだろうか。
それならどうして。
あんなに優しくしてくれたの?
「…気づいてたんなら、言ってくれれば良かったのに」
私がどんなクソ女か、確かめたかったの?
「ごめんなさい、私は名前しか知らなかったから。間違ってたら大変なことになると思って…」
…そうよね。
下手な騒ぎなんて起こしたら
彼の迷惑になる
そのくらい、彼女ならきちんとわきまえていて当然だ。
「確認する為に…呼んだんですか」