envy…
□許せない男
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今日の三上はやけにいらついていた。
全身からぴりぴりしたムードが漂っている。
少しくたびれたストレートチップ
どうやら理由は仕事じゃないらしい。
「…お待たせして、申し訳ありませんでした」
私は三上にいつもより近く座る。
ソファに置いた三上の手が、私の太ももに軽く当たった。
「名無しさん、遅かったな」
「…ごめんなさい」
「まあ、お前はNo.1だからな」
「三上さんのおかげです」
「シャンパンにするか?」
「酔っ払っちゃうから、一緒に飲んでくださいね?」
嫌な予感がする。
三上の指が私のドレスをなぞった。