envy…
□うらはら
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「ユチョン…痛い」
「すぐに終わるよ」
「痛いってば」
「はい、終わったよ」
ユチョンはひりひりする頬を手の平でふわりと撫でた。
かさかさとコンビニの袋の音がする。
「…ビール飲まなきゃ、収まらない」
「取ってきます」
「枝豆、冷凍庫に入ってるから温めて」
「俺のために買ってくれたんだ?」
「…私のツマミよ」
「名無しさん、温め方教えて?」
よめない、と冷凍庫から出した枝豆の袋を私に見せた。
君のウイークポイント
見つけた
私はキッチンでユチョンから枝豆の袋を受け取った。
凍った緑色をざらざらと深皿に流し込んで、引き出しから出したラップで蓋をする。
レンジに放り込んだらタイマーを合わせてユチョンとビールをソファに連れ戻す。
雑音に紛れる独り言
矛盾が過ぎて、自分に笑ってしまった。
「…私をひとりにしないでよ」