envy…
□夜のトリック
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「…久しぶりにメシでも行こうか?」
三上がアフターに誘ってきた。
最近は珍しく店に通ってきていたから、私は笑顔で了承した。
「エリは抜きだぞ?」
「…もちろんですよ」
どこまで勘違いするの。
金さえ払えば心まで買えるとでも思っているんだろうか。
それでも油断してはいけない
逃がさないように
捕まらないように
勝ってはいけない
私が必ず負けるゲーム
「じゃあラストまでいてくれるんですね?三上さんのおかげで私、すごく…」
「サボれるか?」
「働いてるフリが上手になったでしょう?」
調子に乗っていればいい。
お金さえ払えば
ゲームはいつまでも延長可能だから