envy…
□勝利の条件
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私は温かいハーブティーとチョコレートをテーブルに置いた。
休日の定番
メイクで疲れた肌をオイルマッサージして完全に汚れをオフする。
足にたっぷりクリームを塗って、乾燥と疲れから解放する。
「…いい匂い」
これも先輩の教育
最低限の自己投資
女の武器は磨かれた美しい肌
結果はすぐに現れた
「背中がぴんとしていて、見ていて気持ちがよかったから」
最初の指名は先輩の客の連れだった
「厚化粧より、綺麗な素肌が魅力的だよ」
先輩は優しく微笑んだ
私はそれからずっと
彼女の教えを守っている
彼女が居なくなって
私がその立場を譲り受けてからも
「名無しさんになら、No.1をあげてもいいわ」
先輩は突然、店を辞めた
「…イマイチだわ」
私は一枚目のディスクを取り出してケースに戻した。
ふと時計を見てテレビのリモコンを押す。
「…ボケーっとして」
東方神起のユチョンさん
観ろっていうなら
ピリッとしてよね