envy…
□ゲームの始まり
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私は泣きそうなエリを他のテーブルから目隠しするように座らせた。
「今度アイツを見かけたら、私がシメてあげるからね…エリ」
「名無しさんさん…」
「気にするなって、エリ。可愛い顔が台なしだぞ」
「三上さん…。はい、もう忘れます!」
いじらしいエリの表情が切なかった。
三上がエリの為にフルーツを追加注文してくれた。
複雑でも、今日は我慢しよう。
落ち込むエリと食事をして、私はひとりブルームに寄り道した。
ムカムカが収まらない。
バカ野郎からすぐにエリを助けてやれなかった自分にもムカつく。
「おーい、名無しさん?」
「今、話したくないの」
「じゃあ、会いに行く」
聞こえてんのか、ボケてんのか。
私には理解できないノリ
「あのね…ユチョンさん」
「話さなくていいよ。でも、名無しさんの側にいたいんだ」