envy…

□客のレベル
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「そうそう、トンペンですよ」


エリが楽しそうにレクチャーしている。


「いやあ、娘が東方神起の大ファンなんだよなあ」


「…そうなんですか」


リョウはたまに知り合いを店に紹介してくれる。

数人の遊びをわきまえたグループ

話し上手で気さくな大人

リョウの客にハズレはなかった。


「名無しさんを信頼してるからさ」


そう言われて嫌な気分にはならない。

特別扱いはしないけれど、リョウに恥をかかせたくはなかった。

有名ブランドのロゴのないスニーカー

…今回も悪くない


「優しいお父さんですね、娘さんの趣味を知ろうだなんて」


「いやあ、父親なんか東方神起のスポンサーだよ。頼まれたら買っちゃうけどさ」


これは、本物の「好き」だ。
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