envy…
□上等なエスコート
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毎日どれだけその台詞をヘビーローテーションしているだろう。
「好き」
指名されたら、好き
延長になったら、好き
シャンパンが通ったら、好き
同伴してくれるなら、好き
ぺらぺらの「好き」
舌を出しながら「好き」
聞きたくない
聞きたくない
「名無しさん…?」
「あー、早く行こう?私もう、つま先が限界だわ」
…私はユチョンに笑いかける。
「…韓国料理は嫌いじゃないっすか?」
「辛いモノってビールに合うよねえ」
「枝豆も合うけどね」
「ユチョン、オヤジ?」
「そんなこと言ってたら俺もビールが飲みたくなってきた!」
早足で歩く道のりで肩を抱くユチョンの手に熱を感じた…気がした。