envy…
□休日の罪
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「名無しさん、ごめんね」
パク・ユチョン
これはかなりの重罪
私の睡眠を邪魔するなんて
「こんなカサカサの声聞いてても嬉しくないでしょ…」
頭がぼんやりして、自制が効かない。
「どんな声でも嬉しいっす」
百点の解答
よくできました
「…許してあげる」
私はベッドから身体を起こした。
目覚ましには悪くない声
機械越しに潤んだ目を思い出す。
「名無しさんは今日も仕事?」
「今日は休み」
受話器の向こうがざわついている。
大勢の人の気配
忙しいリズム
電話なんかしてる場合なんだろうか
「ユチョン…忙しいんでしょう?」
「うん」
「…じゃあ切るね」
「あああ!」
「…用件を短く、どうぞ」
「俺とデートしませんか?」