envy…
□日常
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後輩のエリは目を白黒させている。
「名無しさんさん…まぢっすか?」
「まぢっすよ…ってその言い方はやめなさい」
出勤すると、私を待ちわびていたらしいエリが紙袋を抱えてとんできた。
貸した洋服のお礼にと
「うわ、嬉しい…?」
私の大好物の
「コンビニで買い占めちゃいました」
「まぢっすか……」
袋の中身は
大量のチョコレート
思い切りジャンルを問わず
「名無しさんさんのおかげで昨日は大成功だったんです!」
エリらしい素直な感謝の表現はどこか憎めない。
私は有り難くエリの気持ちを自分のロッカーにしまった。
「でも、名無しさんさんの方がいいな…」