envy…
□オトコの要求
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「…早く脱いで?」
彼が囁いた。
その甘い声はきっと私だけに聞こえた。
騒がしい部屋の出来事
ちょっと待って
一体どういうこと
視線が重なると彼はにこりと笑う。
何がおかしいのよ
そんなメッセージを込めて、もう一度彼を見た。
「…何なら手伝おうか」
「…は?」
カウンターのスツールから下りて、彼は私との距離を詰めてきた。
冗談じゃない
どうかしてるんじゃないの
私は身体を固くした。
「やめて…」
「すぐに済むから…ね?」
彼の指が肌に触れるのを感じた。
そのひんやりした感触に、私の背筋はビクリと反応した。