envy…
□強引な再会
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どこかのレストランのデザートみたいだと思った。
サイズが小さ過ぎるし、その割にはデザインはやけに凝っている。
味は…上品でついお代わりが欲しくなるくらいだった。
リョウもイマイチ読めない男だ。
なんだかふわふわしていて、掴みどころがない。
おまけにどんな友人を持ってるのよ。
「美味しいけど…」
「…ケーキとビールは合わないっすよね?」
私はリョウの質問の意味を理解した。
…そういうことね。
意図はよく分からないけれど、もうケーキも食べてしまった。
適当にやり過ごす訳には行かないらしい。
私は口角に力を入れて、隣に立っている彼を見上げた。
「こんばんは、ユチョンさん」