shortnovel

□良い夫婦
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(良い夫婦の日/甘を目指した)
―――――――――――









「シーズちゃん!」

玄関の扉を開けると其処にはエプロン姿の臨也がいた

「何だよ突然」
「今日何の日か知ってる?」

今日?俺の覚えてる限りでは今日は何の記念日でも無いはず、もしかして…

「ぁー、お前の誕生日だっけか」
「違うよ〜」

子供みたいに頬を膨らまして拗ねる臨也
あぁ可愛い……

「ヒントはぁ今日が何月何日かって事!」
「…11月22日?」
「そうっ11月22日」
「11月22日なぁ」

考えてみるが答えが出ない

「更にヒント!何かの数字表記です」
「数字表記…わんわんにゃんにゃん?」
「もぅ……違うっ!答は良い夫婦!!
よく言うでしょ」

成る程、良い夫婦か

「……へぇー」
「ちょ、そんだけ!?」
「何かあるかよ…」
「良い夫婦だよ?俺たちっ」

臨也が良い夫婦とか思ってたなんて
嬉し過ぎると同じくらいに恥ずかしい…
だから態と冷たく振る舞ってしまう

「もう、いいよっ!シズちゃん俺らの事
どーも思って無いんだ!」

フンと鼻を鳴らしてリビングに戻って行く背中を見て我に戻る

急いで靴を脱ぎ愛おしい存在を追う
そして後ろから抱きとめる

「シズちゃん?」
「悪ぃ」
「ぇ?」
「その、何だ…臨也の気持ちは分かってたし嬉しかった…ただ、恥ずかしかった…」

後々言う方が恥ずかしくないか?と
頭の隅で思うも目と鼻の先の存在に

「シズちゃん照れ屋さんなんだから」
「あぁ」
「じゃぁ…」
「ん?」
「言いってみたい事あったんだ」


そう言うと臨也は俺の腕をするりと抜け、向き合い

「シズちゃんお帰りっ!
ご飯にする?お風呂にする?

それとも……俺?」

言いたい事ってそれかよ、なんて思ったが口には出さないでおく

「お前に決まってんだろ」

今度は正面から抱きしめ
言い終わるか終わらない内に臨也に軽く口付けた

「大好きだ臨也」
「俺も」





fin.




―――――

本日は良い夫婦の日でしたね!!
甘くなってるといいなw

何か臨也がサイケチックになってしまた;



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