shortnovel

□初めまして
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(つがサイ+シズイザ)
・サイケが初めてシズに会った話し
――――――――――






『つがるいるかなぁ〜』

リズム良くスキップで道を進むサイケは
津軽が居るであろう静雄のアパートへと向う


久しぶりに会うのが余程楽しみなのか鼻歌まで歌い出し先を進む



「ルルル〜ルンルンル〜〜、とーちゃくっ」


ドアの前に着き高い位置にあるインターホンを背伸びさして押す

津軽が出て来ると期待しながら

しかし、


「……はい?」

がチャリとドアを開け出て来た人物それは

「ツガ、ル?」


津軽では無いことは直感的に分かったが

男はこれまた津軽と瓜二つで
しかし雰囲気が違うのだ服もいつもの着物では無くバーテン服を着ていた


「あぁー津軽に何か用っすか?」


余りに声のトーンが低くくサイケは恐怖に固まってしまった

「………つが、りゅ」

「何すか?もっとデケェ声で言ってくれねぇと聞こえねぇよ」


サイケは段々責められている気分になり


「ふっ…ぅ、うぇ……っ…っぇ」

泣き出してしまった

「ぁー泣くな泣くな」

男は面倒臭そうにサイケの目線に合わせてしゃがみ、泣いているサイケを宥める


「お客さん?」

玄関先での会話がが聞こえていたのか部屋奥からサイケのよく見知った青い羽織が特徴の男が出て来た


「つがるっっ!!」

その姿を確認した瞬間サイケは勢い良く飛び付いた


「サイケ!」

「なんだ、臨也が話してた奴か」

「まぁ、な」


「へぇーこいつがサイケか
それにしても本当ノミ蟲にそっくりだな」

バーテン服の男は再びサイケへと視線を戻しマジマジと見つめた

「宜しくな」


「ヒッ………」

サイケは肩をビクッと揺らし津軽の影に隠れた


「シズちゃん恐がられてるねぇー」

「手前、臨也!!!勝手に入って来んじゃねぇ!!!!」

「だってドア開きっぱなしだよ?別にいいじゃん」

「よくねぇんだよぉぉおっ!!」

「そんな大声出したらサイケに恐がられる一方だよ」


ニヤニヤと嫌みたらしく言う臨也に静雄は殴り懸かりそうになるも

横目に見えるサイケの泣き顔に怒りを抑え込んだ



「こっちに居るのは静雄だ、怖くないから大丈夫」

「でも…」

「少し怒りっぽいだけだ普段は優しい」

「つがるとおんなじかお…」

「サイケと臨也さんみたいなものだ」

難しい事は分からないだろうと簡単に説明すると未だ泣いているサイケを抱き締めた


「お前ら…恥とかねぇのかよ…」


静雄がその光景に呆れ横に居る臨也に目を向けると

臨也は羨ましいそうな目で二人を見ていた

「してほしいな言えよ」

そう言いながら静雄は臨也をふわりと包み込んだ


「………………バカ、」





fin.



―――――

最初はサイケとシズデリックの初対面の話しだったんですが……

挫折しました;;(オィ
近々シズデリックの初対面のお話しも書きたい!!



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