shortnovel

□歪んだ関係
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(シズ←イザ←津/シリアス)
・シズは出演無し
――――――――――






……ピーンポーン


留守番してると不意にインターホンが鳴った

静雄が出かけてる今
此処に訪れて来るのはサイケか

もしくは、



「…臨也」

そこに立っていたのは紛れもなく折原臨也で


「ごめんね、…急に来ちゃって」


そんな今にも崩れ落ちそうな笑顔で言われると困る



こんな風に来られるのは初めてじゃない

最初こそ驚いたが今となっては馴れてしまった






取り敢えず居間に通し座らせる
「何か飲むか」と聞いても首を横に振るだけで

沈黙が流れた










「また…シズちゃんにね、死ねって言われたんだ……」


徐に笑えるよね、と自虐的な…泣きそうな笑みで言う臨也




この男は静雄のことが好き
しかしその気持ちを伝えられずにいる

だから会えばいつも通り喧嘩して
死ねだの嫌いだの言われ、傷付く

傷つきやすいのだ、この男は




そんな臨也を
俺はとても愛おしく思えて


でもその事を知りもしない臨也は此処に来る

俺の心を抉っている事にも気付かずに







「言われて当たり前なんだけどね…」

声が震えてる
こんな顔見たくない

いつも笑ってて欲しい


何で俺にしないんだ?
俺なら臨也を大切にするのに



「ねぇ、津軽お願い…好きって言って?」

臨也の目的はこれ
俺と静雄を重ねて心を満たしたいんだろう



「……好きだ臨也」


「抱きしめて?頭撫でて?、お願い津軽」
言われた事を全部やってやる
だって俺は臨也が好きだから




「…………シズ、ちゃん……」


「……」



でも臨也の中は静雄しかいない
同じ顔同じ声、

臨也を満たしてるのはそれだけ

俺じゃ無い

嗚呼…痛い、心が痛い




「…ありがとう津軽」

「……ああ」


でも、その言葉で俺は救われるんだ






fin.



―――――
意味不すみません;;
そして誰も報われない

津軽の口調模索中です(´`;;





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