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□おじいちゃまは心配性
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そして慌ただしかった一日も夜が更けて…。

「…であるからして、来々軒はこの中国の地に根付くこととなった訳です。では何故倭国発祥の来々軒が、この地で本店を名乗っているかと申しますと…」
李儒の来々軒講習はまだ続いていた。
「李儒…俺達が悪かった。悪かったから…」
「そうだね、聞いた私が悪かったよ。悪かった、悪かったって心から思ってるから…」
半ば涙混じりの声で呂布と呂姫は言った。
「おや…お二人とも、そんなにこの話に感動を?ではもう少し細かいことまでお話しして差し上げましょう」
ニヤリと笑う李儒。そして筆と紙を取り出し、今度は図説が始まった。呂布と呂姫は声にならない悲鳴を上げ、ひたすらに李儒に謝り続けていた…。

この後も丸一日、李儒の来々軒講習は続いたという。そして講習から解放された瞬間に呂布と呂姫は卒倒し、その後一週間悪夢にうなされ続けたらしい…。


長安は今日も平和


な訳あるかぁっっ!!



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