刺激?

□唇跡
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「どうして?こんなにも愛してるのになんで雄也は俺だけを見てくれないの?」



狂ってると思う。自分でも。

雄也を束縛して、部屋で監禁するなんて。





「雄也。俺だけを見てろよ」





でも、雄也が俺以外の男と話すことが、
俺以外の男に笑いかけることが、
俺以外の男に触れることが、
何よりも嫌でたまらなかった。





「雄也は俺だけのもの。ね、そうだろ?雄也」




雄也に一歩、また一歩と近づいていく。



涙目でこちらを見てくる雄也の表情は
恐怖に満ち溢れていて、こんな顔をさせているのは俺なんだと思うと、冷気が背中を走る。





雄也を自分だけのものにしてしまいたい。
雄也を壊してしまいたい。




衝動に駆られたように雄也の白い筋に唇を這わせる。
ビクっと過剰なくらい反応する雄也。
そのまま首筋へ噛み付くようなキスを落とす。







痛みに歪んだその表情が好き。
もっとみせて?


そう言わんばかりに何度も何度も雄也に跡を刻む。





唇を離すと、紅い跡が首筋にいくつもくっきりと浮かび上がっていた。







雄也の瞳から一筋流れた雫。
それによって濡れた頬と首白い筋に映える紅い跡。
恐怖に満ちた雄也の表情はクラクラするほど
綺麗だった。






「や・・・ぶく、ん」






荒い呼吸を繰り返しながら細く弱く呟いた雄也。
発する言葉によって形を変える薄い唇が
愛しくて仕方がない。
嗚呼、なんて美しい。











大好きな雄也。
たくさん傷つけてごめん。
それくらい、依存してる。愛してるから。










唇跡-キズアト-
(戻ることの出来ない俺と)
(消えることのない唇跡)



end







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ありごとうございました
ybtk様より薮高で狂愛というリクエストでした

ちなみにこのまま終わってもいいのですが
もっと狂った話にしたい気持ちもあったのでw
これより下は雄也sideでお送りしますw


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狂う薮くんをもっと見せて?
俺にもっと依存して?




薮くん以外の男と話す。
不機嫌な薮くんの雰囲気がを感じたいから。
薮くん以外の男に笑いかける。
薮くんの嫉妬に満ちた顔が好きだから。
薮くん以外の男に触れる。
もっと俺に執着して欲しいから。



そ、わざと。全部。





首筋から広がるじんわりとした甘い痛み。
もうこの世界に俺しかいないかのように
俺を求めてくる薮くんがたまらなく愛しい。




薮くんの歪んだ笑顔が好き。
だから俺は今日も・・・








首筋の唇跡は薮くんが僕に執着してくれたという愛の証。
愛されてるという確かな証拠。





もっと俺を傷つけて?









end

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