long

□悩み
1ページ/3ページ

翌日
体育祭の用意を手伝うことになった。
放課後グラウンドに出て、石灰の用意やらなんやらをするのだ。
少ししたら、何故か飛岡さんと柚井さんがいた。
「あれ」
「ウチらも手伝いー」
ラインカーに石灰を入れる部屋みたいなところで、話しかけられる。
「あー、遥、ちょっと向こう手伝ったってくれる?」
「?うん」
ちょっと不思議そうにしていた柚意さんだが、大人しく向こうへ行く。
「?」
何?
飛岡さん何か言いたいことあるかんじ??
顔は笑ってるけど・・・何か雰囲気違う・・・
「見て」
飛岡さんが指さした方向。
そこにはソフト部の姿がある。
・・・無意識に探してしまうのはやっぱりあの子で・・
そこにはもちろん・・・ミキもいた。
キャプテンを飛岡さんから引き継いだミキは、ソフトでがんばってるみたいだ。

まだ暑い九月・・・
新チームになったばかりのチームを引っ張ってる、大きな声を出してるミキ。

かっこ・・いい


無意識に見つめてしまっていた。
いつも笑ってるミキは、部活中でも笑顔。
にやにやとか嫌な笑いじゃなくて、いいプレーを誰かがしたときとか、そんなときにぽろっとこぼれてる。
真剣な表情。

はっとして飛岡さんを見てみるとこっちを見てにこにこしていた。
何が言いたいんだろう?
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ