詩集

□ナイフ
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低い空に月があやしく光はじめ 今にも降ってきそうな星と 募り積もった嘆きの声 十人十色の欲望 舞い上がりビルの谷間に落ちてきて 絶える事ない醜い争い
眠れない夜 増えるばかりで、、

上辺だけの付き合いが多すぎて 息がつまっちまいそうだよ あれもこれも 誰もかれも 全てきれいさっぱり消えてなくなっちまえば良い

所詮僕らは他人で好き勝手に生きてんだ かわいい自分を守るためならあいつも…

心を切り裂いてく言葉のナイフを 僕も君も隠し持ってる 大人になるたびに研ぎ澄まされてく 誰も癒せない深い傷を刻んで、、


ふと周りを見渡せば 顔の無い人達が溢れてて 自分の顔でさえも もう思い出せないよ

口先だけの奴らが僕の行く手を邪魔するんだ あぁでもない こうでもない もういい ほっといてくれ

今も世界の何処かで苦しんでる人がいるのに 手放しで喜ぶ事なんてできないよ

多くの犠牲の上に成り立つ幸せ それをもう少し噛み締めておくれ 自分の事ばかり考える人よ 誰かのために泣いた事がありますか?

この現状打ち破る打開策は尽きたのかい? 寝たフリなんかしてないでちゃんと考えろよ
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