詩集

□春夜
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この街の暮らしも少し慣れてきました
季節はずれの冷たい風が僕をかすめる
不自由はないのになぜか物足りなくて
苛立ちをつのらせて君を困らせた
なぜだろう? 涙が止まらないよ
ねぇ 会いたいんだ
どうしようもない思いを夜空に願いを込めて一人呟く

近頃じゃめっきり会う機会も減ったね
君の笑顔でさえも忘れてしまいそう
寂しさの中 ゆっくりと歩いていくよ
ねぇ 会いたいんだ
声だけの君じゃ駄目なんだ 今日もまた一人 時が過ぎてく

いつも同じ夢を見るんだ 無邪気にはしゃぐ君の
手を伸ばすと消えていく 君は 行ってしまう…

ねぇ 会いたいんだ
目を閉じればそこに君がいる気がするんだ
そしてまた君を探してる…
やけに冷たい春風と共に…

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