この障害は、乳児期後半から特徴が出始め、6〜7歳に顕著になります。ほとんど男児のみにみられる障害です。
言動的な発達には遅滞がないのですが、言葉は単調で抑揚がないという特徴があります。
言動や容貌に子供らしさがなく、コミュニケーションが取れずに集団の中で孤立する事が多いです。特定の対象、数字、文字、地図、貨幣等に興味を示し、独創性もあり、知能は平均以上と推定されます。
しかし、自己の領域を侵されると、パニックを起こし攻撃的になります。
また、多くの全体的な知能は正常であるのですが、不器用である事が多いです。

治療法は、その子の特性を理解し、それに合った治療、教育をすれば、十分社会に適応出来る様になります。
大切な事は、病態に対する周辺の理解です。治療においても社会福祉的な領域が重要になります。

アスペルガーと自閉症との違い
最近では、自閉症を症候群(いくつかの症状の集まり)として広く捉えようという考え方があります。国際疾病分類等の診断基準では、アスペルガーも自閉症も広汎性発達障害の下位に分類されています。アスペルガーの症状は自閉症と類似しており、自閉症の軽度の例にもみえる為、それぞれの診断は困難です。
自閉症との相違点としては、同じ事を繰り返す傾向や、言動あるいは認知的な発達において、遅延や遅滞がみられない事です。

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