知能や体に障害は無いのに、同じ年頃の子供に比べて運動や手先の作業が著しく劣る運動機能障害です。
乳児期では正常な発達をしている子供に比べ、寝返り、ハイハイ、お座り、立つ、歩く、ボタンをはめるといった動作が遅れる事があります。
不器用で上手く書けない、物が上手く掴めない事もあります。
また、動作がぎこちなく、歩いている時に自分の足を踏んだり、他人にぶつかる等歩行が不安定になる事があります。
年長になると、不器用さは手先を使う遊びや球戯等に現れます。
この障害では学習障害、コミュニケーション障害、注意欠陥/多動性障害等を伴う事があります。

原因として脳器質的要因や発達過程における問題、神経化学物質の異常等が考えられていますが、解明せれていません。
危険因子としては未熟児、低酸素血症、誕生前後の栄養不良、誕生時の低体重等が上げられます。
治療法としては、知覚運動訓練、体育教育等があります。
治療を受けないで放置すると、運動機能以外の発達の遅れ、コミュニケーション障害、情緒及び行動上の問題が生じる事があります。
平均または平均以上の知能をもつ子供の場合は、不器用さは残りますが、治療後の経過は良好です。

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