完全オリジナル
□第二話
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リオside
家に着いて前を歩くサファイアは無言のままだった。
隣を歩く女性は家に入るとき一応小さく「失礼する」と呟いた
うーん…クールだ…。
朝も思っだけど…同じ女だとは思えない…
サファイアがリビングに入ると
既に阿呆兄とライ、そして朝に女性と共にいた男性と知らないおじさん?が四人で話をしていた。
「ただいまー…」
一応帰ってきた事を口にすると阿呆兄が飛びつこうとしてきたのをライが止めていた。
その様子にやれやれといった感じにため息を吐くサファイアと見知らぬおじさん。
隣にいた女性はいつの間にか男性の側に移動していた。
「おかえり、リオ」
「ただいま、ライ。それと兄さん」
「リオ?!!俺はライのおまけなのか?!!オマケなんてお兄ちゃん悲しいぞ!!!?」
「レオさん、話が進まない。
研究の続きを早くしたいので手短にして頂きたい」
サファイアがため息混じりで呟く
「サフ!!お前も最近冷たいぞ!?
昔みたいに『レオにーちゃ』って呼ん「呼びません」うわーん!!!サフもリオも反抗期なんてー!!( ;∀;)」
えぐえぐと泣き出す20代男性
正直ウザイ…(笑)
兄の様子に白けていると兄の側にいたおじさんが流れる様な動きでリオに挨拶をしてきた。
「冗談は其くらいに。
初めましてサクレイル家の美姫
リオ・サクレイル姫、ギルドTOPAZの代表を勤めているゼス・ガリアーだ。君の兄上とは一応旧知の仲だ。
お見知りおきを」
「サクレイル家が第三子、リオ・サクレイルと申します。此方こそよろしくお願い致します」
「ご丁寧にどうも。
貴女様の兄上に頼まれ護衛兼接近戦の教官の人間を選出致しました。
TOPAZの中でも随一の魔法剣士の二人です。何よりルキの方は同性故多少気も楽でしょう…。
護衛の件につきましては貴女様の兄上、そしてライ…カイン殿の希望でもあります故……納得して頂きたい…」
それに付け加えるようにライも口を開く
「カインもザフィーロの旦那も次に狙われる貴族の第一標的はお前だろうって確信してる。
この件が片付くまでリオにはルキが、サフにはクリアルがメインでついてもらうことにした。
それとサフ…お前は当分この家で生活してもらう。これは伯父さん達の希望でもある。良いな?」
「分かりましたよ…」
眼鏡を直しながら溜め息混じりで返事をする。
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