オリジナル小説
□馬鹿ばっか
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「睦津美ー、ヤッターマン、コーヒー、ライターを続けて言ってみて。」
「はあ?何で?」
「いいから言ってみて。」
まったくコイツはいつも訳わからん。
何で僕が言わなきゃいけないのかな。他の奴でもいいだろ。
あ、言い忘れた。僕、いや私は睦津美。腐女子です。
今私と会話しているコイツは天星。問題児である。
テストが終わってすぐに訳わからんこと言って来た。
コイツのことだからくだらないことだ。絶対。嫌な予感しかしない。
でもしつこいしウザいし、仕方なく言ってやった。
「ヤッターマンコーヒーライター」
うん、言ってやったよ。
そしたらコイツ笑ってやがる。ムカつく。
そして今更分かった。この馬鹿は、
ヤッターマンコーヒーライターを、
ヤッター/マンコー/ヒーライターで切ってるわけだ。
下品極まりない。流石変態でスケベでセクシャルハラスメント。最低だ。
そして次は、
「大輔ー、ヤッターマン、コーヒー、ライターを続けて言ってみて。」
今度は大ちゃんに振りやがった。
すると大ちゃんは、
「じゃあ、天星が先に言ってみてよ。」
おお、賢い。成績イマイチのくせにこういうのには賢い。
「ヤッターマンコーヒーライター」
うわコイツ普通に言いやがった。やっぱり変態だコイツ。最低だコイツ。
「言ったから大輔も言えよ。」
天星がそういうと、ナイスタイミングで鐘が鳴った。結局被害者僕だけじゃん。
その後、大ちゃんが言ったのか、言ってないのかは、私は知らない。
END