ANOTHER GAME

□翔悟の願望
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彼女と過ごす毎日。


それはとてもとても幸せなもの。


しかし、何の不満もないと言えば嘘になる。


俺には、どうしてもやりたいことがあるのだ。



それは……“一緒にお風呂”



あれには男のロマンがつまっている。


もちろん、入るだけではなくてアンナコトやコンナコトを………。


なんて思うのは俺だけではないはずだ。


しかし、付き合って日が経ち、何度も何度も泊まりに来ているにも関わらず一度も一緒に入ったことがないのだ。


……何故かと言えば、彼女が頑なに拒否するから。


最近では、何度言っても聞く耳を持たずに却下される始末。


俺の思惑がやはりバレているのだろうか?


そうだとしても、あっさりと引き下がる俺ではない。


夢を、願望を叶えるために今日も頑張って交渉を持ちかける。


夕食後、ソファーに座る彼女の隣に座った。


「なあ、雅」


「駄目」


な、何てことだ。


何も言わせずに拒否しやがった!



「俺、まだ何も言ってねえんだけど」


「どうせ“一緒にお風呂”でしょ?」


「当たり前だ」


「それでどうせ、一緒に入るだけじゃ終わらないでしょ?」


「当たり前だ」


……やはり読まれているな。


しかしここで諦めるわけにはいかない。


「え、ちょっと待ってよ!!」


今までは彼女の意見を尊重していたが、今回ばかりは強引に行かせてもらおう。


じたばたと暴れる彼女を無理矢理抱えて風呂場へと向かった。





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