ANOTHER GAME
□魅惑の夏服
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自分でも分かっている。体の奥が疼いているのを。
それでも我慢しているのは、ただ単に悔しいから。
しかし、声を出せないことがあたしの自身を苛み、追い詰めていた。
逃がしようのない快感が渦巻き、それを散らそうとシーツを何度も蹴る。
その時に感じた違和感。
一瞬、思わず体が強ばる。
蜜が下着まで濡らしてしまっていることに気付いた。
――もう、限界が近い。
「腰、揺れてるけど……いい加減素直になったら?」
そんなあたしを見透かしたように翔悟は下肢に触れる。
太ももからだんだん中心へと近付く。
「……そうだ。」
そう呟くと、翔悟はぴたりと愛撫を止めてネクタイを解いた。
「な…、なに……?」
「これからお前を素直にしてやるよ。」
「ちょっ……やだ、なにす……!!」
体が少し浮かされ、あっという間に視界が遮られる。
「何にも見えないじゃない!」
「そりゃだって、目隠しだから。」
「何、で………?」
「言ったろ?“お仕置きだ”って。」
「!!!」
耳元で囁かれ、体がびくりと跳ねる。
翔悟の声がいつもよりも頭まで響いて、あたしをおかしくさせる。
それだけじゃない。
翔悟はスカートを脱がしにかかったようで、衣擦れの音かやけに耳に残る。
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